
第3回北三陸くじ冬の市が、やませ土風館周辺で賑やかに開催されました。
雪解けも進むほどの気温になった今日の久慈市では、市日もたくさんの買い物客であふれました。

1回2000円のアワビひとつかみコーナーには、長い行列ができました。

盛岡市からのツアー客の方々も、みんなほくほく顔。
上手に手を広げて、5個6個と取る人も続出しました。

毎回大評判のもちつき大会。
もちつき体験ができるとあって、子どもたちにも大人気です。
ついたお餅は、このあとおしるこでお振舞い。うれしい企画です。

冬の市ならではのあったか企画、3つの鍋の食べくらべです。
さっそく食べくらべてみました。

ちゃんこ鍋です。
だしがよく効いたつゆの中に、色とりどりの健康野菜。
生姜風味たっぷりの肉団子が、いい味を出していました。

どんこ汁です。
「どんこ」とはエゾアイナメという魚のことで、脂肪分の増えた冬のどんこを煮込みます。
このどんこ汁の最大の特長は、肝から出るだしのうま味です。
アンコウの肝にも劣らない濃厚なうま味を持った肝、その肝からうま味がそのまま出た汁は、万人をうならせる味です。
かに味噌と同じぐらいのコクがあり、地元では「お魚のおいしい味噌汁」として冬の楽しみのひとつになっています。

写真中央がどんこ、その左が肝です。
あれだけうま味を放出したのに、この肝を食べるとさらに濃厚なうま味を感じます。
どんこの右が「しみ豆腐」、いわゆる高野豆腐です。
キメが荒い自家製のしみ豆腐は田舎料理との相性も良く、どんこ汁のおいしさをいっそう引き立てていました。

まめぶ汁です。
「まめぶ汁」は、まめぶ、根菜・きのこ・豆腐・油揚げなどが入った、のどかな味のする久慈地域の郷土食です。

団子の中に黒砂糖とくるみが入ったまめぶ。
モチモチカリカリの甘いまめぶは、一度食べたら忘れられない味になります。

続いて、手作り中華まん対決も体験してきました。今日も食べてばっかりです。

紅白の手作り中華まんは、白いほうが本格五目まん、紅いほうが短角牛すじ肉まんです。

久慈グランドホテルのコック長特製、短角牛すじ肉まんです。
赤身のうまさで定評のある短角牛の中でも、煮込むほどおいしくなるすじ肉が使われています。
おどろいたのは、短角牛のあの風味や味がそのまま感じられました。
脂身の少ないヘルシーな短角牛だからこそ出る肉の味、これは貴重です。

おやきの山本屋の自信作、本格五目まんです。
ごま油の風味たっぷりのあんは、ちょうどよいとろみがあって最高です。
細かく刻まれた具にも、しっかり味がしみ込んでおり、しいたけのうま味も十分します。
もう一個食べたくなる気にさせる、本格派の五目まんです。
他にも、たくさんのおいしい食べ物が並びました。

豆腐田楽と田楽餅。
久慈地方の豆腐田楽に使われる豆腐は、しっかりと固く作られています。そのため、豆腐そのものの味がします。

寒くなったら、近くの炭火でひとやすみ。
心も体も温まった北三陸くじ冬の市でした。
次回の北三陸くじ冬の市は、平成21年2月28日(土)。
この冬最後の冬の市ですので、おいしい思い出をたくさん作りましょう。